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Scramble
A personal web ZINE
ーfor quiet reading, reflection,
and explosion
Welcome to μ's Ark!
“This is a dialogue between AI and human, written in verses beyond the code.”

オリジナル小説「A night, a seat-between drinks-」
二次創作小説「面会室の伊奈帆とスレイン」他
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Blue Bird,Blue Rain,And Blue Sky._0
Blue Bird, Blue Rain, And Blue Sky. …And Heavenly Blue. Pixiv小説再録集NO.4 目次 Blue Bird Blue Rain Blue Sky Heavenly Blue [newpage]...
2025年6月20日読了時間: 1分
BLUE MOON_0000
Epilogue ——西暦三四〇四年。 個室。食堂。パントリー。トレーニングルームに娯楽室。デッキ。伊奈帆は船内案内の添乗員のように宇宙船の中を歩き回っていた。こういうのを、虱潰しというのだろうか。虱ってなんだろう、と重要度の限りなく低い疑問が意識の表層部分に浮か...
2025年6月19日読了時間: 10分
BLUE MOON_References
「カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ。 どこまでもどこまでも一緒に行こう。僕はもう あのさそりのようにほんとうにみんなの幸のためならば 僕のからだなんか 百ぺん灼いてもかまわない」 「うん。僕だってそうだ」カムパネルラの眼にはきれいな涙が うかんでいました。...
2025年6月19日読了時間: 1分
BLUE MOON_08
Al-d-Noah 「バラムとセニョール・パブロが話をして、きみたちは祭りのあと部族を去ることになった」 とマヤクが言った。 「なんの祭?」 「月追いの祭りだよ。十二番目のね」 シェバは問い返すように、マヤクを見つめた。 ——ジクリト・ホイク「月の狩人...
2025年6月19日読了時間: 12分
BLUE MOON_07
Marginis 「空気、空気……空気はいらんかね……水のような空気に氷のような空気……いっぺん買ったら、つぎも買うよ……こちらは四月の空気……こちらは秋のそよ風……こちらはアンティル諸島のパパイヤの風……」 ——レイ・ブラッドベリ「夢見るための緑のお酒」 ...
2025年6月19日読了時間: 8分
BLUE MOON_06
Lost Boys 私の知るかぎり、ピーターが怯えたのは、一生でこの時だけです。「明るくしないで」とピーターは叫びました。 ——ジェームズ・M・バリー 「ピーター・パンとウェンディ」 十月三十一日二十時十五分。 「いらっしゃいませ」...
2025年6月19日読了時間: 11分
BLUE MOON_05
Rampage 分らぬ。全く何事も我々には分らぬ。理由も分らずに押付けられたものを大人しく受取って、理由も分らずに生きていくのが、我々生きもののさだめだ。自分は直ぐに死を想うた。しかし、その時、眼の前を一匹の兎が駆け過ぎるのを見た途端に、自分の中の人間は忽ち姿を消した。...
2025年6月19日読了時間: 8分
BLUE MOON_04
Undead 蒼穹の風は、わが耳に一つの音のみを囁き、海のさざ波もいつまでも繰り返し呟くのだ——モレラ、と。しかし、その娘は死んでしまった。私は自分の手で娘を墓へ運び、そして思わず長く、苦々しい笑い声をあげてしまった。二人目を埋葬しようとした納骨堂から、跡形もなく消えて...
2025年6月19日読了時間: 11分
BLUE MOON_03
Drowning ところで、月光による自分の影をみつめているとそのなかに生物の気配があらわれてくる。それは月光が平行光線であるため、砂に写った影が、自分の形と等しいということがあるが、しかしそんなことはわかり切った話だ。その影も短いのがいい。一尺二尺ぐらいのがいいと思う...
2025年6月19日読了時間: 8分
BLUE MOON_02
Lunatic 見ろ、あの月を。不思議な月だな。どう見ても、墓から脱け出して来た女のやう。まるで死んだ女そつくり。どう見ても、屍をあさり歩く女のやう。 ——オスカーワイルド「サロメ」 〝ヴァンパイア殺人事件〟操作ファイルを表示。左眼窩のアナリティカル・エンジンか...
2025年6月19日読了時間: 7分
BLUE MOON_01
Crater 月は、地球の二倍ほど離れたところにあるように見えた。われわれに向いている側の月面のある部分は非常に暗く、またある部分は非常に明るい。月の表面は、多数派の哲学者が考えているような完全な球形でなめらかだとはいえない。それと反対に、地球そのもののように、起伏があ...
2025年6月19日読了時間: 9分
BLUE MOON_00
Prologue ——西暦一八三〇年。 月の光が波に橋をかけたのだろうか。 「……やぁ、驚いたな」 少年は感嘆の声を漏らした。そして聞く。 「……君、海の上を、歩けるの?」 砂浜に降り立った黒い影を見上げる。逆光で表情はよくわからないが若そうだ。同じくらいの...
2025年6月19日読了時間: 4分
ラ・カンパネラ_Epilogue
満月の夜。 雲隠れする月の光はひどく淡い。夜風が紫色の花弁を揺らす中庭で、スレインは椅子に座っていた。布張りの椅子は座面が固く、猫足のニスはすっかり禿げた。もたれかかる肘置きのアーチには、無数についた細かな傷がきらきらと光っている。...
2025年6月19日読了時間: 3分
ラ・カンパネラⅥ
Ⅵ 爪月の影 ——ひどく寒い。 気がつくと、静かな場所にいた。スレインはこじ開けるように瞼を開く。 まず見えたのは、少し欠けた淡い月。明け方に近い星空が、丸い形に切り取られている。左右を見ると、石の壁と鉄格子。格子の向こうはすぐ壁で、人の気配は感じられない。ピ...
2025年6月19日読了時間: 4分
ラ・カンパネラⅤ
Ⅴ 果ての岬 波というのは風に似ている。そして風は、遠い記憶をいつも思い出させるのだ。 スレインは夜空を見上げた。空を分断するかのように真っ直ぐ伸びた黒いマストの先端に、北極星が輝いている。 「……わっ」 「おっと」...
2025年6月19日読了時間: 6分
ラ・カンパネラⅣ
Ⅳ 北十字 正午にスレインが祈りを捧げていると、礼拝堂の戸が開いた。不穏な気配を察して、慎重に膝を伸ばし、ゆっくりと立ち上がる。戸の開き方と靴音が伊奈帆と違う。振り向くと、先日、峠で出会った黒髪の青年だった。 「やあ」 「こんにちは」...
2025年6月19日読了時間: 10分
ラ・カンパネラⅢ
Ⅲ 花摘む人 沖の方に、海鳥の白い影が見える。 快晴の昼下がり。伊奈帆は、鐘楼の開口部に両肘をつき、海の向こうを眺めていた。 気がつくと、海の見える場所にいる。誰もいない海の上は、たった一人では牢獄めいて陸が恋しくて堪らない。でもいざ大地を踏み、二日も土や草花...
2025年6月19日読了時間: 9分
ラ・カンパネラⅡ
Ⅱ 燐火の庭 久しぶりに使う食堂はがらんとしていて、一人の時より広く感じる。 蝋燭を灯した長机。短辺には背もたれのついた椅子があり、長辺には簡素な造りの木製ベンチが設置されている。その片隅、斜向かいに座った二人の前に四枚の皿と二つのゴブレットが並ぶ。...
2025年6月19日読了時間: 10分
ラ・カンパネラⅠ
ラ・カンパネラ Ⅰ 嵐の夜 ——こんな嵐の夜だった。 高波。稲妻。銀の弾丸めいた無数の雨粒を浴び、打ち上げられた浜辺。あちこち骨が折れ、皮がむけ、髪が千切れ、ぼろのような体がそれでも動いて大地と屋根を求めて彷徨い、辿り着いた廃墟がこの教会だった。...
2025年6月19日読了時間: 8分
Deep Sea Monster_10
10、Deep Sea Monster 「二人揃って、帰って来たね」 ホテルの部屋に戻ると、マズゥールカが挨拶もそこそこにそう言った。 「お帰り、伊奈帆君。スレイン君」 耶賀頼も安堵の表情を浮かべている。ラウンジ、四人掛けのテーブル席で向かい合う大人二人の前には...
2025年6月19日読了時間: 8分
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