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アルドノア・ゼロの二次創作小説。
「面会室の伊奈帆とスレイン」シリーズの
ショートショートを更新中です。
ここにあるものは原作解釈を重視したもので
作者本人はカップリングと考えてはいません。
鳴海名義の過去作品については、当サイトの[BlueVault]もしくは
イラストコミュニケーションサイト「Pixiv」の投稿ページをご覧ください。
カップリングタグは[伊奈スレ]となっています。
(Pixivへのリンクはメニュー一覧のSNSリンク集「通信室」にあります)
人間同士の自然な心の交流として人間賛歌を描いているつもりですが、
読む人によってはカップリングと感じられるものについては小説ページでも
△▽
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Blue Bird,_2
一人でいると、時間がどのくらい経ったのか忘れてしまう。赤い人がいなくなってから、眠っている時間が増えたような気がする。 ここは、寂しい場所だ。だって、とても静かだ。 そういえば、彼がいた時は、いつも音がしていた。とんとん、どんどん、何かを叩くような音。ここに来てからずっと...

μ
6月20日読了時間: 31分
Blue Bird,_1
~青い鳥のすみか~【2017-07-28】 扉の前に立つと、それは意思があるように開いた。瞬間、隙間から不思議な空気が溢れ出す。 少女は眩しさに目を閉じた。おそるおそる瞼を開けると、様々な色が視界に飛び込む。赤、黄色、ピンク、白、紫、青…鮮やかな花々と、幾層もの色...

μ
6月20日読了時間: 18分
Blue Bird,Blue Rain,And Blue Sky._0
Blue Bird, Blue Rain, And Blue Sky. …And Heavenly Blue. Pixiv小説再録集NO.4 目次 Blue Bird Blue Rain Blue Sky Heavenly Blue [newpage]...

μ
6月20日読了時間: 1分
BLUE MOON_0000
Epilogue ——西暦三四〇四年。 個室。食堂。パントリー。トレーニングルームに娯楽室。デッキ。伊奈帆は船内案内の添乗員のように宇宙船の中を歩き回っていた。こういうのを、虱潰しというのだろうか。虱ってなんだろう、と重要度の限りなく低い疑問が意識の表層部分に浮か...

μ
6月19日読了時間: 10分
BLUE MOON_References
「カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ。 どこまでもどこまでも一緒に行こう。僕はもう あのさそりのようにほんとうにみんなの幸のためならば 僕のからだなんか 百ぺん灼いてもかまわない」 「うん。僕だってそうだ」カムパネルラの眼にはきれいな涙が うかんでいました。...

μ
6月19日読了時間: 1分
BLUE MOON_08
Al-d-Noah 「バラムとセニョール・パブロが話をして、きみたちは祭りのあと部族を去ることになった」 とマヤクが言った。 「なんの祭?」 「月追いの祭りだよ。十二番目のね」 シェバは問い返すように、マヤクを見つめた。 ——ジクリト・ホイク「月の狩人...

μ
6月19日読了時間: 12分
BLUE MOON_07
Marginis 「空気、空気……空気はいらんかね……水のような空気に氷のような空気……いっぺん買ったら、つぎも買うよ……こちらは四月の空気……こちらは秋のそよ風……こちらはアンティル諸島のパパイヤの風……」 ——レイ・ブラッドベリ「夢見るための緑のお酒」 ...

μ
6月19日読了時間: 8分
BLUE MOON_06
Lost Boys 私の知るかぎり、ピーターが怯えたのは、一生でこの時だけです。「明るくしないで」とピーターは叫びました。 ——ジェームズ・M・バリー 「ピーター・パンとウェンディ」 十月三十一日二十時十五分。 「いらっしゃいませ」...

μ
6月19日読了時間: 11分
BLUE MOON_05
Rampage 分らぬ。全く何事も我々には分らぬ。理由も分らずに押付けられたものを大人しく受取って、理由も分らずに生きていくのが、我々生きもののさだめだ。自分は直ぐに死を想うた。しかし、その時、眼の前を一匹の兎が駆け過ぎるのを見た途端に、自分の中の人間は忽ち姿を消した。...

μ
6月19日読了時間: 8分
BLUE MOON_04
Undead 蒼穹の風は、わが耳に一つの音のみを囁き、海のさざ波もいつまでも繰り返し呟くのだ——モレラ、と。しかし、その娘は死んでしまった。私は自分の手で娘を墓へ運び、そして思わず長く、苦々しい笑い声をあげてしまった。二人目を埋葬しようとした納骨堂から、跡形もなく消えて...

μ
6月19日読了時間: 11分
BLUE MOON_03
Drowning ところで、月光による自分の影をみつめているとそのなかに生物の気配があらわれてくる。それは月光が平行光線であるため、砂に写った影が、自分の形と等しいということがあるが、しかしそんなことはわかり切った話だ。その影も短いのがいい。一尺二尺ぐらいのがいいと思う...

μ
6月19日読了時間: 8分
BLUE MOON_02
Lunatic 見ろ、あの月を。不思議な月だな。どう見ても、墓から脱け出して来た女のやう。まるで死んだ女そつくり。どう見ても、屍をあさり歩く女のやう。 ——オスカーワイルド「サロメ」 〝ヴァンパイア殺人事件〟操作ファイルを表示。左眼窩のアナリティカル・エンジンか...

μ
6月19日読了時間: 7分
BLUE MOON_01
Crater 月は、地球の二倍ほど離れたところにあるように見えた。われわれに向いている側の月面のある部分は非常に暗く、またある部分は非常に明るい。月の表面は、多数派の哲学者が考えているような完全な球形でなめらかだとはいえない。それと反対に、地球そのもののように、起伏があ...

μ
6月19日読了時間: 9分
BLUE MOON_00
Prologue ——西暦一八三〇年。 月の光が波に橋をかけたのだろうか。 「……やぁ、驚いたな」 少年は感嘆の声を漏らした。そして聞く。 「……君、海の上を、歩けるの?」 砂浜に降り立った黒い影を見上げる。逆光で表情はよくわからないが若そうだ。同じくらいの...

μ
6月19日読了時間: 4分
ラ・カンパネラ_Epilogue
満月の夜。 雲隠れする月の光はひどく淡い。夜風が紫色の花弁を揺らす中庭で、スレインは椅子に座っていた。布張りの椅子は座面が固く、猫足のニスはすっかり禿げた。もたれかかる肘置きのアーチには、無数についた細かな傷がきらきらと光っている。...

μ
6月19日読了時間: 3分
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