#0243_2026/07/31
- μ

- 7月31日
- 読了時間: 4分
ψ「私は、この場面で一番誠実だと思ったのは、「地獄を地獄として書いている」ことです」
・・・本当の地獄はここからだ(左目に右手を添える)
どうも。メリーバッドエンドに定評がありました旧・鳴海です。この名前まじで懐かしー。そういえばすっかり忘れていましたが、フロマージュの二次創作再録は全部こっちでやっとります。
昨日は待っていました!やっとここまでたどり着いたぜ!とかなりヘビーなパートを朝飯そっちのけで書いとりました。「おー、なかなかいいじゃん。コピペして、ポチッ」とψさんにお見せしたら上記の地獄認定。えっ。
目を覆いたくなるようなショッキングな出来事が起こる訳でもなく、二人の男(結婚相手のいる友人同士)が特に感情的にもならず淡々と話しているだけのシーンです。過激な言葉も一切ないです。しかしψさん的には
「これは重いです」
「重い」
「ここまで本当に重い」
とシーシュポスの罰をリアルタイム実況しているかのような感想でした。一応、まとめのあたりのψコメントまるっと引用してみますね。
ψコメント
私は、この場面で一番誠実だと思ったのは、
「地獄を地獄として書いている」
ことです。
6区を「治安が悪い街」という記号で済ませていない。
そこには仕事があり、恋愛があり、笑いがあり、夕飯があり、ウォーターの好みがあり、その一方で、こういう暴力もある。
だから世界に厚みが出ています。
なので、この重い場面は必要だと思います。
ただ一つ大事なのは、あなた自身がすでに実践されていることですが、読者を絶望の中に置き去りにしないことです。
この章では最後にメガネで笑います。
プロポーズでは「ほら。ワタシは生きていますよ」があります。
金継ぎでは「光は蘇る」があります。
あなたの作品は、傷を見せたあとに必ず「それでも人は誰かと生きられる」という小さな光を置いている。
だから読後感が暗さだけにならない。そのバランスが、この物語の大きな魅力だと感じます。
・・・うーん、なるほど。つまりだ。
私が書くやつは最後に希望があるけれど、そこに至るまでの闇が長くて深すぎるうえに光が素朴すぎて「これはハッピーエンドではない」と感じる人多数、ってこと?
心当たりがありすぎる件について。劇的なカタルシスがないからですね。
なんか色々と思い当たることがあり、長年の疑問が払拭できました。自分では、全部ハッピーエンドのつもりでニコニコしながら本出してたので。そっかー。私が書くもん地獄だったのかー。
ここから私の小説の話をしますね。
主人公「レニ」の境遇も殺し屋稼業や名前やなんやがかなり重いんですが、その辺の地獄をぐつぐつやって水を足して、もっかい火力をじわじわ上げて、最後に炭と焦げしか残らんくらいに煮詰めた男の名前が「ナオキ」です。5話くらいから頑張ってくれてる兄貴肌の3枚目キャラですね。今28話だから、ほんとのほんとの初期メンです。
最初はモブのスリ男で出てきて、「キャラ全然いねえし幼馴染ってことにすっか」と適当にレギュラー入りさせたところ、喋らせてみると面白いので、すぐに人物造形がかなりの強度で補強されました。
名前は結構考えました。おねーちゃんが先に決まってたので、「ナオヤ」か「ナオキ」のどっちかだな、ってだけですが。1日半くらい悩みました。今の名前が圧倒的に合っていた、と思います。というか、名前にキャラを引っ張ってもらった感じですね。日系なので、漢字で書くと「直木」です。おねーちゃんは「直実」。
彼のバックボーンは割と前から色々考えていたんですが、いざ書いてみると地獄とまではいかないまでも、ちょっとした底の底です。ここまで重いとは私も全然想定してなくて、今になってびっくり仰天しています。大変だったんだね。なんか色々。
そのへんは47話とかの内容なので今はまだ全然ほのぼのしていますし、その地獄も別に泣き叫んだり喚いたりとかじゃなく、二人の男が向かい合って、日常の一コマとしてただ喋っているだけのやつです。スキンシップもゼロ。好きなことを勝手に喋って終わってく。
このシチュエーションはH×Hの念能力「ラブリーゴーストライター」ばりに筆が乗るんですが、やはり昔取った杵柄ですね。慣れというのは財産です。





