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#0214_2026/05/05 ※「プラダを着た悪魔2」ネタバレあり

  • 執筆者の写真: μ
    μ
  • 1 日前
  • 読了時間: 3分

観てきました。「プラダを着た悪魔2」感想を一言で表現しますと、


フィレンツェの青い風が髪を通り抜けていった。


って感じです。爽快。観に行って良かったなーと思います。朝イチの字幕版でしたが、座席は満員でした。予約せず当日行ったものですから、最前列の端っこ。


音も映像も大迫力で、衣装やセットも細かいところまでよく見えました。華やかな世界に酔いしれてしまいますね。


で、自分の変化に驚いたのですが、セリフがちょいちょい聞き取れました。1月から毎日英語で日記や小説を書いている成果でしょうか。


印象に残っているセリフは"I knew."と"So sweet."です。これは字幕泣かせだなーと思いました。


特に"So sweet."は難しい。愛弟子的なニュアンスで「愛しい子」っていうのを、第一線の大人の女性に言う場面って、一つ間違えばしらけちゃうとこです。でもコーヒーを持っているからいやらしくない、オシャレに決まる。素敵でした。


ここからは本格的にネタバレしていきます。










青年期を仕事に捧げた女性の生き方のロールモデルとして、爽快で優しい映画でした。


「仕事が好き」


そう言い切るためには代償がある。結婚、家庭、友人、自分の時間、安定した暮らし、故郷や財産・・・。誤解され、批判され、何度も訪れる、周りから誰もいなくなる瞬間。


それでも好きで、やめられない仕事なら、仕事がその先を生かしてくれる。その仕事が届いた誰かによって。


失敗して、失って、立ち直れないくらい打ちのめされても、あなたの仕事は誰かに確かに届いている。


・・・というファンタジーを120分だけ信じさせてくれる。青臭いけど、優しいな、観て良かった、と私は思いました。


現実はそうもいかないもんですが、それでも慰めではなくエールとして、とても良質なエンターテイメント映画だったと思います。


物書きとしてのアンディーの哲学と現実なんかは興味深かったです。


「内容に価値がある」「誰が読んだの?」「読者を遠ざけないで」「売れてから言って」のあたりは、作家の端くれとして「うんうん、だよねー」と激しく同意しながら見ていました。


えーっと、あとはフレスコ画のところ。有名なダヴィンチの「最後の晩餐」を前にミランダとアンディーが会話するところですね。


当サイト「Yellow room-μ&ψ-」#33「レイリー散乱の敗北ー生き残る色の名ー」に、フレスコ画について語ったセッションがありましてね。プシーさんに教えてもらったことなんですが。


フレスコ画ってのは生乾きの漆喰が乾くまでの間に水彩顔料で描いていく手法で、超スピードの一発がきで制作するんです。


わざわざフレスコ画って2回くらいセリフで言ってましたから、何かのメタファーになっているのかな、と考えたりしました。


単純に考えると、一度乗せた色はやり直しがきかない。だからってノロノロ描いていると乾いちゃって絵にならない。思い切って直感で描き切るしかない。


人生も同じ。一人一人が人生というフラスコ画を描き切ろうと生きている。その中で、人は人を騙し、裏切り、顔料の色を得たり失ったりする。


光輪を描かなかったダヴィンチの判断を、数百年の時を経てミランダが空想する。


私たちの人生もそうなんじゃない?だったら、とりあえず絵を完成させるしかないでしょう。途中で終わったら何もかもが台無しなのよ。


みたいな。本当のところは知らんですけども、フレスコ画のシーンは印象的でした。


最前列初見の感想でした。DVD販売や配信が始まったら、家で一時停止しながら考察などを楽しみたいです。

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