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36_虹色レイヤー#08

水曜20:50
イーストSエリア。ナオキの自宅ちゃぶ台前。

ピピピピピ。
ピッ。

「よ、リック。どした?」
『ごめん、ナオキ。忙しかった?』
「ははっ。居眠りしてた」
『起こしてごめん。今いいかな』
「おう」
『明日、夜、6時以降で時間取れる?相談に乗ってほしい』
「深刻そう。レニのこと?」
『うん』
「6時半なら。おれんち来る?それとも外?」
『早い方が助かる』
「おれ、明日はノースで仕事なんだよ。家帰るより駅前が早い。G駅の……。ほら、君らが前に行ったカフェの向かい。"ルール・ドゥース"って喫茶店があるから、そこにしよう」
『無理言ってごめん』
「いいってことよ。そこなら6時過ぎには着ける。先入って待っててくれ。マスターには、ナオキの連れって言っとけよ」
『わかった』
「ちなみに何系の相談?……まさか、別れ話とか?」
『違うよ。その……。レニが今度、うちに来るんだ』
「泊まり?」
『うん』
「そっか。わかった。じゃあまた明日」
『ありがとう。また明日』

ピ。

ーーピピピピ。
ピ。

「ジェン、どした?」
『あんた知ってる!?レニお泊まりだって!!』
「ははっ、声でけー!」
『そりゃビッグボイスよ!!もうあたし、泣けてきて……』
「何の涙?さっきおれにさ、リックから電話あったよ」
『あ、そーなんだ』
「うん。なんか思い詰めてた」
『リックくん、真面目だもんねー。あたし、明日レニと会うのよ』
「あ、おれも。リック大学終わってから下に来るんだ」
『真剣だ』
「そういうやつだよ」
『ナオキ何話すの?』
「わかんね」
『ふーん』
「レニは?」
『ん?』
「どんな感じ?思い詰めてた?」
『ちょい緊張してた。えーとね。仕事前って感じ』
「ははっ。なんか安心」
『そうだ。あんた最近どうなの?』
「……あのさ。おれ、ライカと付き合ってんだ」
『そーなんだ。デートした?』
「おう」
『ご飯どこで食べたの?』
「タワーのファミレス。美味かったよ」
『あはっ、そっか。急に電話してごめん』
「いや。話せて良かった」
『Wilco, over』
「Out」

Pi.

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