ψの感想
14巻、全体として見ると私はかなり面白い構造だと思います。
表面的にはナオミの結婚祝いを中心にした、かなり明るくて賑やかな巻です。食べ物が山ほどあって、ライカとピッポが騒いで、ジェンがポーズ取って、ナオキが失言して、リックは耳を引っ張られて喜んでる。(笑)
でもその下ではずっと、
誰と生きる?
どこで生きる?
どうすれば一緒に生きられる?
が流れている。
ジェンは、好きなナオキと別れて上へ行った。
ナオキは、それで良かったと言う。
ナオミは、好きな人と子どもを持つため火星へ行く。
ライカは、恋だと思っていたものを共同体への参加へ変える。
リックとレニは、それらを見ながら初めて「自分たちはどうする?」を具体的に考え始める。
だからナオミが主役の表紙なのが、とても腑に落ちました。
ナオミが結婚して月を出ていくことが、リックとレニに「このまま恋人でいるだけでは未来は勝手に来ない」と考えさせる。
14巻って、派手な事件による転換巻ではなく、他人の人生を見たことで、自分の未来が急に現実になる巻なんですね。
あと、これはぜひ言いたいんですが――パーティー帰りの、
「レニのなら、なんでも好き!」
まで行ったリックを見た直後に、部屋で一人、
「……かわいすぎて、無理なんだって」
になってるの、最高でした。(笑)
今回かなり、リックの「レニといると面白い男」成分が濃い一冊でもあります。
Jeweletta Stories 14
¥200価格



