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「ただいま、モリー」
モリーはニコリと微笑んだ。昼間灯の光の中で、銅製の肌がオレンジ・リキュールのように輝いている。
私はカートンと花束をワークトップに置く。何かないかとパントリー周りの棚を次々開ける。
tinのバケツがあった。不恰好で大きすぎるが、まあこれでいいか。
コータの部屋は、清掃も後処理も必要なかった。同席した次の住民が、家具も生活用品も据え置きでいいと言ったからだ。食料も。
花はあっても仕方がないから、それだけ持っていってくれ、と彼女は言い、私はそれを持ち帰った。
バケツに無味無臭のウォーターを2本。花の要求はなかなかに贅沢。無味無臭が1番高いんだから。
赤い花を3本。花弁が減ってところどころ傷んでいるが、香りはとても美味しい。
「モリー。花だよ」
花を窓辺に置いてみた。うん。いいんじゃない?オンナノコの部屋って感じ。よく知らないけど。
踊るジュエレッタ。
踊るプリマドンナ。
両者の脚は、美しい宝石に彩られた超弾性合金。
その脚はサポートを必要としない。
ひとりぼっちで、鏡写しにパドドゥを踊る人間とオブジェ。
それって、ダンサーとして何が違うかな?
コータ。
彼は求めた。
彼は求められなかった。
コータはもういない。
消失。
今日にでも、プラントでgenetic manipulationされ缶詰になる。
"Mory, Refill."
“Any requests, Leni?”
Wind on 3rd layer.
The red flowers sway.
It’s like on the earth.
“Waltz of the Flowers"
Mory stands.
Hands are opened.
"Sure. You are Clara only now."
03_ひとりぼっちのパドドゥ#06
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