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Reverence[Clara_Back Then]_石の脚#01

2245年6月。
6区Kエリア”メゾンKⅡ”205号室。


「コータ。朝ごはん、またそれだけ?」
「好きなんだよ」
「私、クレソン嫌いなの」
「君は、食べてない」
「においがするし。見ながら食べるのもねえ」
「クララ。ご飯減ってないよ」
「葉っぱの匂いが、青臭いのよ」

コン。コンコン。
……カチャン。

「今日の仕事、行きたくないなぁ」
「クララ、休む?」
「うーん、……行く。変な目で見てくるオジサンがいるの」
「ああ。もう寝た?」
バシン!
「バカッ!」
「いてっ」
「あんたこそ、こないだのやつともう寝た?」
「えーと。うん」
「うっへぇ」
「仕事だし」
「私は、だから行きたくないの」
「踊るだけじゃ、時給1140ルカだよ」
「わかってること、言わなくていいの」
「うーん。じゃあクララ、休んだら?」
「今日休んだら、多分明日も行けなくなる。そしたら家賃が払えない」
「そうだね」
「トリルって稼げないねー」
「チップがなけりゃそうなるよ。それでもバルチャーよりまし」
「そうね。ポッティよりまし」

ぱく。もぐもぐ。ごくん。

「ま、踊れるのだけは好き。裸で、相方が鉄棒でもね」
「うん。だからトリルをやってる」

カチャン。ガタン。

「ね、パ・ド・ドゥ」
「オーケー」

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