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仕出し弁当は、3色プレートとグリーンティー。
レニの前には、ランチを前に仕事を踏ん張る、第3層の日雇い労働者たち。彼らにランチを販売するのが、レニの今日の任務である。欠員が出て急遽。カーから依頼のテレフォンが来たのはほんの1時間前なのだ。
トローリーを乗り継ぎ、検閲を経て現地に着くと、ブースが設置されていた。ロゴ入りの黒いエプロンとキャップ、ポータル冷蔵庫。
ダイヤモンド・ガールが消失した火災事件から6ヶ月。コータの事件から時を開けずに起こった第2層の大規模火災。立ち入りには、第1層からも第3層からも、通行許可証が必要となった。
第2層の復興に駆り出される彼らの心境は様々だろうが、仕事にありつき、三食と屋根付きの仮住まいを確保できて運がいい、というのが大半だろう。消費期限の過ぎていない弁当は、毎日3食食べるとしたらなかなかの出費になる。
弁当を売るのは楽だが、短時間だし時給も低い。ただ、丸一日8時間サマーウェザーの中で肉体労働するのはしんどい。レニはタフで俊敏だが、力持ちなわけではない。
「レニ?」
声をかけられ振り向くと、目と口をスイカみたいにまん丸くしたジェニファーが立っていた。ポニーテールにジーンズ姿で、ビビッドカラーのエプロンを身につけている。
ぱちん!と両手を合わせてジャンプ。ジェンの手はあったかくて、爪は短くなっていた。
「ジェン!」
「わー!レニだ!え、なに?あ、バイト?お弁当?わー久しぶりー。いつぶりだっけ?」
「5ヶ月。元気そう。笑顔で会えて嬉しい」
「やだ、泣けるじゃんもう……」
そこで話さない?、とジェンが示す先には、パステルピンクのキッチンカーと、脇に佇むラピスラズリ・ガールがあった。
11_スイカ色の窓#02
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