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「そうしたら、前よりも高く跳べるわ」


「彫刻のようなアラベスク。無重力のアティテュード。女神のようなアロンジェ」


「零コンマでコントロールする、スワンのパドドゥ」


膝掛けの上の手は蒼白で、血管が青く浮き出ている。


「だから、私はそれでいい。もう一度、跳ぶための脚が欲しいの」


どうして僕は、彼女の手を離してしまったんだろう。いい奴ぶって見捨てたんだろう。彼女との未来を。


私を離さないで、と。


パドドゥの前にあんなに何度も聞いたのに。

03_ひとりぼっちのパドドゥ#04

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