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[Rick_Back Then] Lost Cat#03

2249年1月。
2層4区Bエリア
キャット・サーチャー"FLC"社内通路。

「あ、ケイト先輩。お疲れ様です」
「お疲れ様。後輩くん、ちょうど良かった。君にちょいと話がある」
「なんですか?」

「リックくん。チップは断っちゃダメだよ」
「どうしてですか?」
「他のバイトが渋られるじゃん」
「え?」
「職場のパワーバランスかき乱しちゃ、孤立するよ。君、顔がいいんだから率先して貰わないと」
「?えーと……。顔と仕事、何か関係ありますか?」
「大アリだよ。君、なんでサーチャーやってんの?」
「猫が好きなので」
「チップ貰わないのはなんで?」
「友達がヤダって言ったから」
「びっくりするほど素朴だね」
「素朴?あと、走るのが好きです」
「あ、それはわかる。大学では走ってる人いないもんね」
「はい」

「猫が好きって、なんで?」
「電気猫のメカニズムに興味があります。逃げるでしょう?」
「うん」
「逃げる動き、すごく高度に設計されてる。生きてるみたいで面白い」

「ふーん。なるほど」

「わかった。チップのことは、私は理解した」
「え、いいんですか?」
「君、生き物が好きなんだろう?私、生命科学科。私も生き物好きなんだ」

「同じ理由でこのバイトしてる人に、初めて会った」
「へえ。他の人は違うのかな?」
「そーゆーこと。人の足引っ張ってばっか。なんか言われても放っておきな」
「はい」

「君の友達、いいやつだね」
「はい」

「なんかトラブルあったら私に言いなよ。後輩くん」
「ありがとうございます。ケイト先輩」

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