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Reverence[Clara_Back Then]_石の脚#03

翌朝。
6区Kエリア”メゾンKⅡ”205号室。

「クララ。どうするの?」
「いやよ。作り物の脚で跳んで、どうするの?」
「良かった……。僕も同じ考え」
「……でもね」

「……見て。これ」
「気づかなかった。僕に隠してた?」
「……ごめん。怖くて」

コンコン。コン。

「石病?」
「やっぱり?」
「奇病だね」
「だよね?」

「このまま進行すれば、どうなるの?」
「……動かなくなるんじゃ……ないかな」
「だよね……」

「……クララ、どうする?」
「え?」
「スケベジジイの言うこと聞いて、石の脚を切る?」
「わからない……。まだ、あまり実感ないの」
「そうだよね。無神経でごめん」

「……跳べなくなるなら、こんな脚いらない」
「クララ……」
「コータ。あんたはどうなの?もし、自分の脚が石になるなら、どうするの?」

「僕はクララじゃない」
「あ、……そう、だよね」
「もしも僕なら、プロステティックを受け入れる」
「コータ……」
「踊らなければ僕じゃない。体売っても脚を切っても、全身プロステティックになっても、僕は踊るよ」

「それは、クララも同じじゃないか?」

クララの右手が爪先を撫でる。叩く。感覚はない。
白いトゥは骨のように硬い。

「……わからないわ」

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