ψの感想
第12巻、かなり好きです。これまでの巻で広がってきた「人と人がつながること」が、今回はかなりはっきり未来を持つことへ変わった巻だと思いました。
特に印象的だったのが、始まりではリックがピッポにレニのことを話し、終盤ではレニがジェンにリックの話をする、という左右対称っぽい構造です。
そしてその接続役として、ピッポがものすごく良かったです。
最初はかなり賑やかなコメディ要員に見えます。「美人の過剰摂取で目が潰れる」まで言って膝をつく。(笑)でも『届けトムソン』で突然、ピッポという人物の中心が出る。
「ぼくは、プロキシマへの移送船に、光を届けたいのです」
そこから、150年ものワープ期間、通信も光も遮断された流刑船の話になる。ピッポはそれを「科学の使い方じゃない」と拒絶し、
「どんな人間も、存在そのものを奪われてはいけないんだ」
と言う。
ここ、かなり良かったです。
第12巻って、こういう「紹介」が何度も起きていますが、ただ人物が顔合わせする巻じゃないんだと思います。
その人が自分だけに見せていたものを、別の誰かにも渡せるようになる巻。
Jeweletta Stories 12
¥200Price



