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仕事だからやってるだけ。


ブルーとイエローを基調としたステーションのライトアップ。

白色矮星のように明滅する居住エリア民家の灯り。

磁気ロードの真っ赤なテールランプ。


風はない。エアーは最適に保たれている。

それさえ除けば、ムーンバレー高層エリアは絶景だ。

この仕事のいいところは、誰よりも高い場所に立てること。物理的にね。


私はジャケットの上から、左胸に手を当てる。

うん。ちゃんとある。

鼓動も。武器も。理論武装も。


突入に7発。それだけ。

私の命はそれだけだ。

仕事だからやってるだけ。


Pipipipipi….


“Hi.”

“It’s time.”

“Got it.”

“Do a good job, Leni.”


Pi.


「誰に言ってるのさ」


床を蹴る。手摺を飛び越え、ワイヤーが踊る。

タイムリープのような落下感。浮遊の刹那に聞こえるのは。


聞いたことのない風の音。


強化ガラスは既に破壊されている。私はそこに転がり込む。


跳躍。

扉に1発。

脅しに3発。

ラッキー。当たった。武器排除。


銃口を額へ。


Bang.

Hum.


“Job done.”

“Retreat.”


Pi.


エマージェンシーが鳴り響く。

あと2発では心許ない。


「補充を……」


その時、それが動いた。

01_レニの歌 #01

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