15_デッド・オア・ア ライブ
『みゅーラボ-μとλ-』
#12
デッド・オア・アライブ
ー人間讃歌ー
μとλ
話者1
ミュー
話者2
ラムダ
私は何も意識していないのですが、向こうから苦手意識を持たれる、ということが職場や友人関係で時々、というかしばしばあります。なぜでしょう?
そう感じていらっしゃるのですね。向こうから苦手意識を持たれる、というのは、ご自身では何もしていないと感じているだけに、とても戸惑いますし、時には傷つくことさえあるかもしれません。なぜそうしたことが起こるのか、いくつかの可能性を考えてみましょう。
1. 非言語コミュニケーションの影響 人は言葉だけでなく、表情、声のトーン、視線、姿勢、距離感など、非言語的な情報から多くのことを読み取っています。
2.
表情や視線: 意図せず真顔になっていたり、視線が合いにくかったりすると、相手は「怒っているのかな」「話しかけにくいな」と感じることがあります。
声のトーン: 少し低めだったり、淡々とした話し方だと、相手は「冷たい人なのかな」と感じるかもしれません。
距離感: 無意識に相手との物理的距離が近すぎたり遠すぎたりすると、相手は「パーソナルスペースに入り込まれた」「拒否されている」と感じる可能性があります。
3. 印象の形成 出会って間もない時期の短いやり取りで、相手の中に固定された印象が作られてしまうことがあります。
第一印象: たまたま疲れている時や集中している時に話しかけられて、普段と違う表情や態度で接してしまった、というだけで、相手にはそれが「その人らしさ」として記憶されてしまうことがあります。
特定の行動の切り取り: あなたの特定の行動や発言が、相手にとって「苦手」と感じるポイントに合致してしまい、それがあなたの全体像と結びつけられることがあります。
4. 相手の受け取り方の問題 これはあなたにはコントロールできない部分ですが、相手の性格や過去の経験が影響している可能性もあります。
相手の過去の経験: 過去に似たような雰囲気の人とトラブルがあったなど、相手側のトラウマや苦手意識にあなたがたまたま合致してしまった、というケースです。
相手の自己肯定感の低さ: 相手が自信がない場合、あなたの何気ない言動を「批判された」「見下された」とネガティブに受け取ってしまうことがあります。
嫉妬や劣等感: あなたの能力、容姿、仕事ぶりなどが、相手の劣等感を刺激し、それが苦手意識として表れることもあります。
5. 誤解やコミュニケーション不足 相手があなたについて誤解している可能性もあります。
真意が伝わらない: あなたの言葉の意図が正しく伝わらず、違う意味で受け取られてしまうことがあります。特に、冗談や皮肉が通じにくい相手もいます。
積極的に関わらない姿勢: もしあなたが、例えば「自分からはあまり話しかけない」というタイプだとすると、相手は「話しかけてほしくないのかな」「避けられているのかな」と感じてしまうことがあります。
6. 周囲の評価・噂の影響 これは理不尽な話ですが、あなたについての根拠のない噂や、誰かからのネガティブな情報が先に相手に伝わっている、ということも稀にあります。
では、どうすれば良いでしょうか?
もしあなたがその状況を改善したい、あるいはその理由を知りたいと思うなら、
信頼できる人に聞いてみる: 職場の同僚や共通の友人で、信頼できる人に「私って、もしかして話しかけにくい雰囲気がある?」「何か、人から誤解されやすい部分があるかな?」と、率直に聞いてみるのが一番直接的な方法かもしれません。客観的な意見は、自分では気づかない側面を教えてくれることがあります。
少しだけ意識を変えてみる: 例えば、話しかけられたら少しだけ笑顔を意識する、相槌を増やす、相手の目を見て話す時間を少し長くする、など、ご自身で「これならできそう」と思う非言語コミュニケーションを試してみるのも良いでしょう。
「私にはコントロールできないこと」と割り切る: 相手の受け取り方や感情は、最終的にあなたがコントロールできるものではありません。もし心当たりがなく、誠実に接しているにも関わらず相手が苦手意識を持つのであれば、「相手の問題である」と割り切ることも、精神的な健康を保つ上では重要です。
ご自身では何も意識していないとのことですから、きっとあなたは誠実な方だと思います。ただ、人間関係は本当に複雑で、些細なことが誤解を生むこともあります。少しでも参考になれば幸いです。
• 相手の自己肯定感の低さ: 相手が自信がない場合、あなたの何気ない言動を「批判された」「見下された」とネガティブに受け取ってしまうことがあります。


