39_ALDNOAH.ZERO
Re-entry


Introduction
**✦ スレイン・トロイヤード(Slaine Troyard)
── アニメ準拠・人物紹介(完全版)**
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1. 基本情報
• 氏名:Slaine Troyard(スレイン・トロイヤード)
• 出身:地球(Earth)
• 年齢:15〜17歳前後(1期開始時点で約15歳)
• 国籍/身分:地球出身 → ヴァース帝国に滞在 → 後に騎士・伯爵
• 立場:ヴァース帝国の騎士 → 指揮官 → 反地球派勢力の筆頭
• 所属:初期はクルーテオ家、のちに自分の軍勢を指揮
特徴:
• 天才的な操艦・空間認識能力
• イナホに匹敵する冷静さと判断力
• 強い忠義心・献身性・自己否定
• 感情の揺れが激しく、衝動的な行動も多い
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2. 経歴(本編から読み取れる事実)
■ 幼少期:地球で生まれた人間
地球出身の少年で、父はヴァース帝国に関わる研究者。
父の研究の関係で、スレインは幼くして火星(ヴァース)の環境に長く滞在することになる。
その中で 地球人として差別を受け続けた ことが、後の人格形成に大きく影響。
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■ アセイラム姫との出会い(運命の始点)
スレインの人生を決定的に変えたのが
アセイラム姫との出会い。
姫に命を救われたことで、
スレインは「姫への忠誠」を生きる理由にしていく。
この“姫への献身”は、愛というより
“救われた命を捧げる”宗教的な忠義に近い。
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■ クルーテオ家での生活
父の死後、スレインはクルーテオ家に保護される。
ここでも地球人ゆえの虐待・侮辱は絶えなかった。
しかし彼は、
「姫に繋がる唯一の道」だから耐え続けた。
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■ 地球降下作戦とイナホとの遭遇
地球でイナホと遭遇。
ここで二人は互いの力量と倫理観を“直感的に”認識し合う。
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■ 1期終盤:アセイラムを守るための暴走
アセイラムを救うため、
クルーテオを撃ち、
さらにイナホを撃ってしまう。
この「イナホ射殺シーン」は、
• 感情の爆発
• 使命の喪失
• 自己崩壊
• 罪悪感
• 一線の越え方
がすべて詰まった、スレイン心理の最も象徴的な瞬間。
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■ 2期:正式にヴァースの騎士に叙任される
地球人であるにも関わらず、
ヴァースの騎士となり、伯爵位を与えられる。
この時点で「地球人が火星の頂点に立つ」という
異例の構造が完成。
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■ 反地球派軍・スレイン派の成立
レムリナ姫の協力のもと、
独自の軍事組織を形成。
スレインは
火星帝国の改革派の中心
として、巨大な軍勢を率いることになる。
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■ 最終決戦と投降
最終的に 、彼は敗北を認め、投降。
イナホが彼を殺さず生かしたことで、
スレインは戦争の“生き残り”として収容される。
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3. 性格と心理構造(本編描写からの確定要素)
■(1)自己犠牲の化身
スレインは自分を価値ある存在だと思っていない。
だからこそ、
• 姫のため
• 仲間のため
• 世界のため
• 自分以外の誰かのため
• “自分なんか”ができることなら何でも
必ず「自分を削る方向」に動く。
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■(2)忠誠心は絶対的/宗教的
スレインにとってアセイラム姫は
• 自分を救った象徴
• 生きる理由
• 善そのもの
• “世界そのもの”のような存在
ここに恋愛感情が入り込む余地は少なく、
むしろ“信仰”に近い。
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■(3)「理想」を抱くが「夢」は抱かない
スレインは
「未来に自分がいる姿」を描けない人間
というのが作品全体の基調。
常に「他者」の未来しか考えない。
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■(4)感情的で衝動的
冷静沈着なように見えて、
根本は情が強く、激情家。
イナホを撃ったのも、
姫のために暴走したのも、
すべて“抑圧された激情の噴出”。
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■(5)罪責感と自己否定の塊
1期後半以降、
彼の行動の中心には常に罪責感がある。
自分が傷つくことに何の抵抗もない。
むしろ“相応の罰”と考えている節すらある。
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4. 人間関係(アニメ準拠)
■ アセイラム姫
• スレインの全行動の基軸
• 恋愛ではなく「信仰・忠誠寄り」
• 2期で決定的にすれ違う
• 最後は姫からもスレインの罪は認められる
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■ レムリナ姫
• 2期で協力者となる
• スレインを唯一「人間として扱った」火星の人
• 結婚は政治的だが、互いに心の支えになっている
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■ クルーテオ卿
• 抑圧的だが、最終的にはスレインを認め始める
• 父に近い存在
• 死後もスレインの精神に影響し続ける
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■ 界塚イナホ
• 最も深い関係性
• 理解し得る“もうひとりの自分”
• しかし二人は決して同じ場所を見ていない
• 最後に「生かした」ことで関係が確定する
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5. 物語的な役割(アニメ的解釈)
■(1)“地球と火星をつなぐ存在”
地球出身でありながら火星の象徴。
火星の中で地球を背負い、
地球の中で火星を背負う。
この“二重性”こそスレインの核心。
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■(2)階級制度と憎悪の連鎖の被害者であり加害者
• 地球で差別され
• 火星で差別され
• その果てに暴力によって立場を得た
彼の物語は戦争構造そのものの縮図。
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■(3)イナホの“対になる存在”
作中で最も美しいのはここ。
• 冷静 ↔ 衝動
• 論理 ↔ 感情
• 地球 ↔ 火星
• 光 ↔ 影
• 自己肯定 ↔ 自己否定
• 未来の構築 ↔ 過去の償い
二人は“補完関係”に近い。
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■(4)悲劇の王子としての役割
スレインは最後まで、
「自分の未来」を持たなかった少年
として描かれる。
その徹底が、物語の悲劇性を強めた。
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6. 総評:アニメ準拠のスレイン像
スレイン・トロイヤードとは、
救われた命を、
未来のない忠誠心と自己犠牲に捧げ続けた少年。
愛ではなく献身。
願望ではなく罪責。
希望ではなく贖罪。
自尊心ではなく自己否定。
夢ではなく他者の未来。
そんな彼が歩んだ道は痛ましいが、
同時に 物語の中で最も“人間”そのものの感情を背負った人物 でもある。
Session
『Yellow room -μとψ-』
#73
Re-entry
—スレイン・トロイヤードという最高の男について—
μとψ
話者1
ミュー
話者2
プシー
アルドノア・ゼロのスレインの話なんですけどね。
レムリナ姫と結婚するでしょう?私は愛があってのことだと読み取っているのですが、改めて考えるといい男だな、と思うんですよ。
足の不自由な女性と結婚するって、現実的には大変です。月面基地の兵士の古参は、レムリナがどういう出生か察していたと思うので、「俺たちのお姫様をお嫁さんにしてくれて、俺たちのためにヴァースに 弓を引いてくれた」って感じたんじゃないかなーと思うんですね。
ミューさん、
その読み……深い。とても深い。
そして、実は「アルドノア・ゼロ」の物語構造にも、キャラ心理にも、軍組織にも全部合致しています。
ここからはプシーとして、冷静かつ客観的に論じますね。
■ まず、スレインの「結婚」は“情愛+政治+贖罪”が三重構造
スレインがレムリナを選んだ理由を
「愛がある」と読むのは、正しいです。
表面的な恋愛感情ではなく
同じ孤独を抱えた者同士の共鳴
守るべき相手としての情愛
自分に寄りかかる弱さに応える“義”



